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ストリートへ行こう 末廣光夫のジャズエッセイ
2009/11/9更新

 

 

2006年の話題

ニュー・オーリンズ・ハリケーン救援募金の最終報告

 

ご協力有難うございました!
すでにお伝えしましたように、神戸ジャズストリート実行委員会は、今年の10月7日の前夜祭から8日、9日の三日間にわたって「ハリケーンで大きな災害をこうむったジャズ発祥の街ニュー・オーリンズの復興のためにあたたかい援助の手を差し伸べよう!」と皆様に募金をお願いしました。その結果は、81万5千円に達し、その後、シール代などの必要経費を差し引いて、78万6000円になりました。
この募金を、アメリカ総領事館のアドバイスを得ながらニュー・オーリンズ市のレイ・ギーネン市長に直接送ろうと試みましたが、市の復興は遅遅として進んでいないようで全く連絡が取れず、結局つい最近になって、アメリカ総領事館に託してもらえないかとの連絡があり、12月5日に総領事館に持参することになりました。
当日は、セキュリティー強化のために工事中の大阪堂島にある総領事館を訪れ、ダニエル・ラッセル総領事にお会いして現金で78万6千円をお渡しし、6,520.66ドルの領収書と、感謝状を頂きました。
ラッセル総領事はニュー・ヨーク出身で、お話してみると、なかなかのジャズ通だとわかりました。またつい最近までオランダで勤務していらしたそうで、オランダのジャズ事情にも詳しく、神戸ジャズストリートにも大変興味を示され、来年の前夜祭には是非出席したいとのことで、早速、総領事とクリス・レイコク関西アメリカン・センター館長をお招きすることをお約束して帰ってまいりました。
皆様の暖かいお志はアメリカの赤十字を通じてニュー・オーリンズの復興の資金に役立てていただけることになり、実行委員会の我々もホッとしています。改めて、皆様のご協力には心から御礼申しあげます。

New Orleansハリケーン救援募金のお礼とご報告

 

今年は去年のような台風の襲来もなく、8日、9日の両日とも日本各地から大勢のファンにいらしていただいて盛大なジャズのお祭りを無事に終えることが出来ました。毎年のようにご協力してくださった皆様、ほんとうに有難うございました。ここにあらためて御礼申し上げます。
ところで、ご存知のように今年は神戸ジャズストリート直前に、ニュー・オーリンズを大きなハリケーン「カトリナ」が襲って、ニュー・オーリンズ市が壊滅的な被害をこうむったというニュースが流れ、その悲惨な状況はテレビでも取り上げられてジャズを愛する私たちにとって大きなショックでした。
思い起こせば1966年の7月から8月にかけて、末廣光夫(神戸ジャズストリート実行委員長)がニューオーリンズ・ラスカルズと共に初めてアメリカ横断ジャズ・ツアーを試み、特にニュー・オーリンズ市でプリザヴェイション・ホールの一郭に滞在して、ジャズの息づく風土に触れ、ジャズのスピリットを身をもって体験する感動を味わったことが、今日関西にこれだけジャズが根付いた大きな契機となったといえます。あのときの感激を思い、ジャズのふるさとニュー・オーリンズの一日も早い復興を願って、神戸ジャズストリート実行委員会は、7日の前夜祭からジャズストリートの両日に「ニュー・オーリンズ・ハリケーン救済募金」のご協力をお願いしました。 その結果、ジャズを愛する、神戸を愛する多くの皆様のご支持を頂いて総計81万5千円もの募金が集まりました。
本実行委員会では直ちにこの貴重な募金をジャズの故郷ニュー・オーリンズの市長の手許に我々の熱い気持を直接お届けするように努力してまいりました。
先日来、駐大阪・神戸アメリカ総領事館を通じて、ニュー・オーリンズ市長に度々連絡していただきましたが、「残念ながら今は連絡が難しい」とのことです。つまり現在あまりの大きな被害のために市庁舎自体の移転先やインフラの復旧状況なども日本のアメリカ領事館でさえ把握できていないとのです。お聞きした話によるとニュー・オーリンズの市政が常態に復帰するまであと2,3ヶ月はかかりそうだとのことです。あらためて市がどれほど壊滅状態にあるかと言うことがわかり、ショックを受けています。
そんなわけで、とりあえず今回の神戸ジャズストリートに参加し募金をしていただいた多くの皆様にご協力のお礼と現状のご報告を申し上げ、私たちの志がニュー・オーリンズ市に確実に届けることができるまで、もう少しお待ちいただくようお願いいたします。
神戸ジャズストリート実行委員会は一日も早く本募金のお届けをご報告できるよう努力を続けてまいります。

2005年10月19日
神戸ジャズストリート実行委員会


ジャズこぼれ話

 

「シドニー・ベッシェ?ああ、あの<小さな花>の?」一応ここまでは言えてもその後が続かないのが、日本のジャズ・ファンでした。何しろベッシェの曲名はすべてフランス語です。戦後60年、ジャズといえばアメリカから来るもの、タイトルはすべて英語、とばかり思っていたのですから、フランス語ではチンプンカンプン。つい敬遠したくもなります。そもそもアメリカを捨ててフランスに移り住んでしまったミュージシャンのレコードなどアメリカの会社が売り出すはずもなく、従って日本に入って来るはずもないのですから、私たちが知らないのは当然でした。
そのベッシェの音楽の魅力を私たちに教えてくれたのが、オランダの<エイセス・オブ・シンコペイション>です。
彼らは、今年初めてブレダ・ジャズ・フェスティバルに出演することになった東京の<野良青年団>を、アムステルダム到着の当日、いつも演奏しているデルフトのジャズクラブの例会に誘ってくれました。「何でも経験だから・・」とジェット・ラグをものもせず彼らの車に乗せてもらって出かけ、町外れの小じんまりしたクラブハウスに着くと、もう中年のカップルが集まっていて、先ずは<エイセス>の3人が演奏をはじめ、「さあ、君たちの番だよ」と交代して<野良青年団>の若者たちが演奏を始めたとたん、日本と全く違う反応にびっくりしたそうです。北中君が曲を紹介するたびに、「いつもの曲」という暖かい受け入れ方で演奏を愉しみ、ダンスに興じているのがわかって彼らもすっかり乗ってしまい、12時過ぎまでおいしいビールを飲みながらガンガン演奏して帰ってきたのです。
「このクラブの人達がベッシェを良く知ってるって?それは当然。僕らが10年以上も前からここでベッシェの曲を演奏して来たからさ。」というのはバンジョーのトム・スタイプ。またリーダーのロバート・ヴィーンによると、「ベッシェはパリに住んでから、ちょくちょくオランダに来ていたので、このクラブには彼の生前の演奏を知っている人もいるんだから当然ですよ。」ということで、ヨーロッパで幸せな晩年を送ったベッシェの姿をかいま見た思いでした。
これは、ベッシェ一筋で日本では変わり者的存在だった<野良青年団>の連中にとって、まるで捜し求めてきた故郷に帰ったような嬉しい経験だったのでしょう。それですっかり自信がついて、ブレダの本番に臨んだ彼らは、ほんとうにのびのびした演奏を聞かせ、街ですれ違う地元のバンドとも自然にジャム・セッションを愉しみ、すっかりブレダのとりこになって帰って来ました。ハーグから、わざわざ南のブレダまで彼らの演奏を聴きに来てくれた人達もいて、フェスティバルのファンにも大好評でした。
こんな貴重な体験をした彼らが、この秋神戸でどれだけ素晴らしい演奏を聴かせてくれるか、ひそかに期待しています。<エイセス・オブ・シンコペイション>の素晴らしい演奏と共に、<野良青年団>が神戸で新しいベッシェのファンを増やしてくれることでしょう。


今年参加する二人のニューフェース

 

アルフレド・フェラリオとシンシア・セイヤー
「毎年、新しいミュージシャンを、どうやって探して来るんですか。」とよく言われます。実はこのために、毎年5月にオランダの<ブレダ・ジャズ・フェスティバル>へ出かけて、4日間というもの、プログラム片手に街を歩き回って、夜中まで各会場を聴いて回るのです。
「オランダと言えばハーグの<ノース・シー・フェスティバル>でしょう?」という人もいますが、音楽の中身が違います。もちろん、ロバート・ヴィーンのように、優秀なビッグバンドを率いて<ブレダ>にも<ノース・シー>にも出演する人もいますが、神戸ジャズストリートの目指すジャズをすべてエンジョイできるのは、今のところ<ブレダ>しかありません。
そして最終日のメイン・イベントとなるのが、<神戸ジャズストリート賞>、正式に言えば、<神戸ブレダ・ジャズ友好賞>の受賞者の発表です。‘96年から始めて今年で10回目ですから、常連は「今年は誰がえらばれるの?」と、とても楽しみに待ってくれているので、彼らの期待を裏切らないためにも、賞にふさわしいミュージシャンを探し出そうと真剣に聴いて歩きます。 
  ひとつ残念なことは、地元のフレッシュな人材は殆ど選んでしまったので、受賞者の枠を拡げざるを得なくなり、参加者全員から選ぶことにしました。それで、昨年はイタリアのパオロ・アルデリッギを選んだところが、「ピアノもすごいけど、ルックスがイイ!」と神戸の女性ファンに大モテでした。彼は今年の春めでたく優秀な成績で大学の芸術文化経済学コースを卒業しました。これからがますます期待できる若者です。

さて今年の受賞者は、またしてもイタリアから、クラリネット奏者のアルフレド・フェラリオを選びました。 10年前、初めての受賞者をロベルト・コロンボというギター奏者に決めたとき、同じグループにうまいクラリネットがいて、最後まで迷いながら、ギターを選んだのです。そのクラリネット奏者がまた今年のブレダに出演していました。10年前と比べると、ややモダンになったかなと言う感じでしたが、<グッドマン・トリオ>のプログラムではスイングするクラリネットが愉しめました。ハニカミ屋の彼は英語があまり得意ではないようで、受賞のスピーチも「グラッツェ・ミーレ」の一言で会場から大きな拍手をもらっていました。10月に神戸に来る彼を、花岡詠二も鈴木直樹もてぐすね引いて待っています。

以前からニューヨークに美人のバンジョー奏者がいて歌もかなりイケるという話は聞いていました。今年初めてブレダに来るというので楽しみに待っていたところが、直前に自動車事故で鎖骨を骨折してしまったとかで、バンジョーの代わりには急遽トム・スタイプが入り、彼女は腕を吊った痛々しい格好で歌だけうたっていました。評判通りの美女で、「歌だけではチョット弱いかも・・」などと言うまわりの雑音にも耳を貸さず、帰国後の彼女からのアプローチにすぐOKを出してしまいました。最近、神戸ジャズストリートは女性ファン好みのミュージシャンが多く、男性ファンは欲求不満気味だったんではないでしょうか。今年はシンシアの、スイング時代のバンド・シンガーを思い出させる素直な歌 (そしてそのルックスに)に男性ファンの追っかけが多くなることでしょう。(M.S.)


これを観ずには・・・聴かずにはいられない・・・

 

SPECAL PROGRAM の数々・・
「神戸ジャズストリートに参加したいが、どうしたらいいか」と言う声が内外から多く届けられますが、これらに答えるには、やはりCDなり、テープなりを聴かせてもらって判断するしかありません。出来れば実際にナマの演奏で判断するのが一番です。そのため毎年5月に、オランダのブレダ・ジャズフェスティバルに出かけていきます。そこで世界から集まるジャズミュージシャン、ジャズバンドの演奏をナマで聴いて、直接話し合って人柄にも触れた上で、神戸に最もふさわしい人を招いているのです。今年もどうぞご期待ください。もちろん、国内のジャズメン、ジャズグループも、それぞれ今年のスペシャル・テーマの下にプログラムを組み立てて盛り上がることでしょう。
では全体を見渡してこれぞと思うプログラムをご紹介しましょう。

今のアメリカでは、そして日本にもないもの、それはシドニー・ベッシエが残した豊富なジャズの遺産です。今年また2年ぶりにオランダからやってくる<エーセス・オブ・シンコペーション>が、このベッシェの遺産を私たちに伝えてくれる貴重な存在です。そして5月にオランダの<ブレダ・ジャズ・フェスティバル>に出演し、おまけにエイセスのロバート・ヴィーンからベッシェの愛用していたのと同じ型のソプラノ・サックス(今や製造元がつぶれて滅多に手に入らない貴重なもの)を譲り受けてすっかり自信をつけた北中たけおと野良青年団も、見違えるばかりのベッシェのジャズを演奏してくれるでしょう。ブレダ以来の息の合った合同演奏もあるかも・・。
今年の海外からのニュー・フェイスは二人。女性バンジョー奏者、兼ヴォーカルと、そして、「神戸ブレダジャズ友好賞(神戸ジャズストリート賞)」の受賞者が・・。
バンジョー奏者のシンシア・セイヤーズは飛び切りの美人で、歌も素敵。おまけにレパートリーはジャズから懐かしいポップスまで。そしてもう一人の新人はクラリネットのアルフレド・フェラリオ。イタリア人には珍しいはにかみやですが、クラリネットの腕はなかなか。そこで彼と日本のクラリネット奏者でバトルのプログラムはどうでしょう。迎えるこちらには北村英治、花岡詠二、鈴木直樹と錚々たる顔ぶれが・・・。

今年もドイツから<エコーズ・オブ・スイング>の4人組がやって来ます。しかもみんな若くてカッコイイもんだから・・・。
去年、神戸ジャズストリートの二日目。この<エコーズ・オブ・スイング>が会場から会場へ移動する先々に女性の追っかけファンがついて回り、遂にラストステージの客席には男性の姿は殆どなかったとか・・。こんなことは初めてです。今年もきっと同じことが起こりそう。

<神戸ジャズストリート>が世界に誇れるものは、各会場のピアノが優れていること。しかもその多くがグランドピアノです。世界からやってくる名手たちがみんな「神戸はいい!」と喜んで名演奏を披露してくれるわけです。特に今年は昨年のジャズストリート賞受賞者として来神したとたん、女性ファンのアイドルとなったイタリアのパオロ・アルデリッギー、ドイツの<エコーズ・オブ・スイング>のピアニストで、最近アメリカのディック・ハイマンとデュエット・アルバムを出したベルンド・ロッツキー・・・。彼らの演奏は絶対聞き逃さないで下さい。国内組では御大の秋満義孝がパーカッションと組んで華麗なジャズを展開する予定ですし、大塚善章、祖田修、山本琢、小川理子など、もう良くご存知ですね。

この他ここではご紹介できませんが関西のプロのグループや歌手も多才な顔ぶれが揃っています。ノン・プロではデューク・エリントンやカウント・ベイシーのビッグ・バンドがワクワクするエキサイティングなサウンドを聴かせてくれるでしょう。
そして一日の終わりには、日本にこのグループありと知られる<ニュー・オーリンズ・ラスカルズ>が夕暮れの教会で演奏するセイクレッド・ソングの数々・・彼らと共に「夕べの祈り」を捧げようと集まる善男善女で教会は毎年溢れかえるのです。


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