その一
第27回神戸ジャズストリートは大成功でしたね。私にとって前夜祭からの三日間は特別な出来事でした。中でも5日、インドクラブの2時間目の興奮は今でもはっきり目に浮かびます。
トマス・レティエンヌというプレイヤーは無論初めて聴く人ですが、テクニックはもとより、その人柄も素晴らしく全く脱帽です。ロバート・ヴィーン、後藤雅広と、独、蘭、日の三人が全力でぶつかり合う姿に思わず立ち上がってしまいました。こんな心憎い場面を演出された方に心からお礼申し上げます。
七十を二つも越えた年ともなると、感激することも少なくなっていますが、不覚にも涙を催してしまいました。ジャズを聴いて泣いたのは多分初めてです。隣りの家内に顔を見られるのが照れくさくて参りました。神戸ジャズストリートが末永く私を愉しませてくださいますように。
(岡山・常定 豊さん)
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